2026年にroot化できるAndroid端末はどれ?
Pixel、OnePlus、Xiaomi、Galaxy、Motorolaなどのブートローダー条件を整理。One UI、HyperOS、通信会社版、Unisoc・MediaTekの機種差を解説します。
目次
- The short answer
- Check your own phone first
- Samsung: One UI 8 ended it
- Where your Samsung stands
- Two warnings worth reading twice
- If your Samsung is still on One UI 7
- Xiaomi, Redmi and POCO: the queue
- Unisoc: the correction
- How the process differs
- MediaTek: the other exploit route
- The brand list
- Tier 1: Standard fastboot, no account, no wait
- Tier 2: Account, wait or approval required
- Tier 3: Restricted, conditional or a lottery
- Tier 4: Effectively closed
- Asus: what actually happened
- Nokia and HMD: per model, not per brand
- Two things that cut across every brand
- Chipset can override brand policy
- Carrier locks override manufacturer policy
- What to buy if rooting is the point
- Before you buy anything for rooting
- Frequently asked questions
この記事のポイント
root化の可否は、ブランド名やSoC名だけでは決まりません。販売版、通信会社、OSのビルド、ブートローダーの許可、純正復旧ファイルを確認します。新しい端末ほど必ず難しいわけでも、安い端末ほど必ず簡単なわけでもありません。
英語版の2026年8月29日の整理では、SamsungのOne UI 8、XiaomiのHyperOS申請条件、特定Unisoc端末のBootROM経路が大きな変化として挙げられています。これらは全機種への保証ではなく、実機情報を集めるための出発点です。
まず大まかな位置づけを知る
| 端末・販売版 | 考え方 |
|---|---|
| Google直販など解除可能なPixel | 公式イメージとFastbootを使いやすい候補 |
| Nothing Phone | 対応販売版のFastboot手順を確認 |
| OnePlus Global | 多くの機種で候補になるが、地域と出荷時OSを確認 |
| 新しいOne UIのSamsung | 古い解除情報を使わず、現在のビルドで判定 |
| 古い海外版Samsung | OEMロック解除が残る機種もある。Knoxは別途注意 |
| HyperOSのXiaomi/Redmi/POCO | メーカー側のアカウント・Community・申請枠が重要 |
| 古いMIUI端末 | 比較的単純な手順の例が多いが、現状確認は必要 |
| Unisoc搭載端末 | 対応一覧にある特定機種のみ、別の経路を検討可能 |
| 古いMediaTek搭載端末 | 世代・BootROM・認証条件によって異なる |
| OPPO/Realme/Vivo/iQOO/Huaweiなど | 一般向け解除手段がないモデルが多い |
| 通信会社版 | 同じ機種名でも解除が制限される場合あり |
実機で最初に確認すること
設定の「デバイス情報」から、正式な型番、Androidのバージョン、ビルド番号、セキュリティパッチを記録します。開発者向けオプションを表示し、OEMロック解除があるか、操作できるかを確認してください。
| 表示 | 意味する可能性 |
|---|---|
| 項目があり、有効化できる | 良い兆候。ただし最終解除承認は別の場合あり |
| 項目はあるが選べない | 通信会社、管理設定、アカウント、通信・待機条件など |
| 項目がない | ファームウェアが一般向け解除を提供していない可能性 |
対応するFastboot実装には、次の状態確認コマンドがあります。
fastboot flashing get_unlock_ability
1や0を返す実装では解除許可の参考になります。ただし、コマンド自体に非対応の端末もあります。エラーが出たからといって、別機種向けの解除コマンドを試してよいわけではありません。
Samsung:One UIの世代が重要
以前は「米国通信会社版は厳しいが、海外版なら解除できる場合がある」という整理がよく使われていました。英語版は、One UI 8で対象機種の解除経路がさらに制限されたと説明しています。
そこで重要になるのが、モデルの発売時期だけでなく、現在のOne UIとブートローダーのリビジョンです。以前同じSシリーズを解除できた人がいても、更新後の個体に手順が残っているとは限りません。
| Samsungの状態 | 判断の仕方 |
|---|---|
| 新しいOne UIで出荷された個体 | 英語版の旧手順を前提にしない。実機の解除可否を確認 |
| 古いOne UIから更新済み | ダウングレードで解除機能が戻ると想定しない |
| 古いOne UIの海外版でOEM項目あり | 対応する型番とビルドの情報を確認 |
| 米国通信会社版 | SIMロックが外れてもブートローダーが開くとは限らない |
| すでに変更済みの個体 | 更新・再ロック前に、現在の起動構成を確認 |
ダウングレードを安易な解決策にしない
SamsungではBinary Revisionなどの条件があり、古いファームウェアへの復帰が拒否される場合があります。「One UIを戻せば同じ状態になる」とは限りません。
SoCの脆弱性とGalaxyの解除は別
チップに既知の低レベル問題があっても、メーカーの署名や起動チェーン、追加の検証により、その端末で同じ操作ができない場合があります。
Galaxyのroot化ガイドでは、OdinやMagiskを触る前に確認すべき条件とKnoxを説明しています。
Xiaomi・Redmi・POCO:待機時間だけでは決まらない
MIUI時代のMi Unlockでは、アカウントと端末を紐付け、168時間などの待機を経て解除する説明が広く使われていました。HyperOSでは、この説明だけでは足りないケースがあります。
申請時に確認する項目は、アカウントの利用期間、Xiaomi Community、SIMやモバイルデータ、地域、1日あたりの受付枠、台数・期間の制限、承認後の待機などです。中国向け端末とGlobal版で条件が異なる場合もあります。
「quota limit reached」は、USBケーブルを交換すれば直るエラーではありません。 メーカー側の受付・承認条件を意味している場合があります。
古いMIUI端末は比較的手順が確立していても、新しいHyperOS端末の購入時には、解除が完了する日時を約束できると考えないでください。
Xiaomi・Redmiのroot化 · POCO X6 Proの手順
Unisoc:チップ名より対応端末一覧
英語版は、CVE-2022-38694に関係するBootROMの経路と、特定端末向けのコミュニティ情報を紹介しています。これにより、以前は一律に「難しい」と扱われていた廉価端末にも、別の可能性が生まれたと整理されています。
ただし、T606などの同じチップを搭載していても、ローダー、FDL、ストレージ構成、メーカーの起動検証は異なります。同じSoCなら対応する、とは判断しません。
別機種のFDLを使うとデータや保存領域を壊すおそれがあります。公開された対応一覧にない個体で、似た端末のファイルを試すことは勧めません。この種類の作業は、通常のFastboot解除と同じリスクではありません。
MediaTek:BootROM経路も機種ごとの話
古いMediaTek系端末では、mtkclientなどに対応する復旧・解析経路がある場合があります。しかし、メーカー認証、DA、preloader、チップ世代と対策状況で使えない端末もあります。
「何年以前なら必ず可能」「MediaTekだから解除できる」といった一律の判定はしません。現在の対応一覧と、実機のビルド・ハードウェアリビジョンの一致を確認する必要があります。
メーカーを4つのグループで考える
1. Fastbootを中心に確認しやすい候補
| メーカー・端末 | 条件 |
|---|---|
| Google Pixel | 解除可能な直販・SIMフリー版で、純正イメージが公開されていること |
| Nothing Phone | 対象モデルの解除・復旧手順を確認 |
| OnePlus Global | 地域、通信会社、出荷時ファームウェアを確認 |
| Surface Duo | 古い端末の情報と現在の復旧手段を区別 |
| 一部のBlackview・Ulefone・Cubot・Umidigi | 制限が少ない例があっても、保守や純正ファイルが十分とは限らない |
2. コードやメーカー承認を使う候補
| メーカー | 主な確認 |
|---|---|
| Motorola | 公式ポータルが実機を対象と判定するか |
| Sony Xperia | 公式対象機種、通信会社版、IMEIに基づく申請条件 |
| Fairphone | メーカーの指定するコード・解除手順 |
| Tecno・Infinix・itel | 型番とSoC。一般的な解除と低レベル経路を分ける |
3. 制約や例外が多いメーカー
Xiaomi・Redmi・POCOのHyperOSではメーカー側の承認が重要です。OPPO・RealmeのDeep Testingも、特定の市場や型番で利用できる例を、全機種へ広げないでください。
OnePlusの中国向けColorOS版、ZTE・nubia、Honor、Nokia・HMDなども、個々の端末の条件と資料を確認する必要があります。
4. 一般的な解除を前提に購入しにくいケース
英語版は、新しいSamsungの対象版、米国通信会社版Galaxy、Vivo・iQOO、Huawei、近年のASUSなどを厳しい候補として扱っています。TCL、BlackBerry、Amazon Fire、旧HTCやLGも、過去のサービスが現在利用できるとは限りません。
ここでの「難しい」は、ファームウェア復旧や通常設定のサポートも不可能という意味ではありません。root化だけを目的に買うなら、解除経路を先に確認するべきということです。
ASUS:古いAPKだけでは解除サービスは戻らない
英語版は、ASUSの公式解除サービス終了を大きな制約として挙げています。解除アプリがメーカーサーバーに依存する場合、古いAPKを保管していても動作するとは限りません。
一部旧機種の方法や非公式の事例を、新しいROGやZenfoneの購入根拠として使わないでください。現在の公式サービスと、対象型番の根拠が必要です。
Nokia・HMD:TA番号まで確認する
NokiaやHMDでは、Fastboot、MediaTek固有の経路、特定Unisocの情報など、端末によって前提が異なります。マーケティング上の製品名だけでなく、TA番号やハードウェア版が重要です。
試作版の起動ファイルなどを使う説明を見つけても、手元の製品版で安全に使えることを意味しません。純正復旧の見通しがない端末を、最初のroot化用に選ぶのは避けたほうがよいでしょう。
どのブランドにも関係する2つの要因
チップの情報は参考になるが、それだけでは足りない
チップに対応する研究やツールがあっても、メーカーの実装が違えば結果は変わります。必要なのは「同じSoCの成功動画」ではなく「同じ端末・版での対応根拠」です。
通信会社版がメーカー版より厳しいことがある
Verizon、AT&T、T-Mobileなどの販売版では、解除条件が異なる場合があります。代金を完済したことやSIMフリー化したことと、ブートローダーのアンロック許可は別です。
root化が購入の最優先条件なら、メーカー直販版など、解除条件を確認しやすい販売経路を検討してください。
root化目的で選ぶなら何を重視するか
Pixel: 純正イメージ、Fastboot、コミュニティ、復旧情報が揃っている販売版を選びます。セキュリティとプライバシーが主目的なら、GrapheneOSという別の選択肢もあります。
Nothing: 対応するモデルの手順を確認できることが条件です。
OnePlus Global: カーネルやROMの情報が豊富な世代でも、地域差を必ず確認します。
Motorola Retail: 公式の対象判定と純正ファイルの入手経路が明確なら、検討しやすい候補です。
SonyやFairphone: 公式解除対象と、変更後に失われる機能を確認します。
特定Unisoc端末: 対応が明示された機種に限る上級者向けの候補です。安さだけでリスクを判断しません。
「POCOなら昔から簡単」「SamsungならExynosを選べばよい」「ASUSの解除APKを持っている」といった古い基準だけでは選ばないでください。
購入・更新前のチェックリスト
正式型番と地域、通信会社、現在の解除手段、純正ファイルの入手性を確認します。メーカーの申請制なら、アカウントの条件も調べます。発売直後の端末では、root用のツールや復旧情報がまだ揃っていない場合があります。
既に端末を持っている場合は、OS更新前に、更新がブートローダーやロールバックの条件を変えないかを確認してください。バックアップは、解除操作の後では間に合いません。
よくある質問
Samsungはもうroot化できませんか?
古い版と新しいOne UI、海外版と通信会社版を分けて考えます。英語版はOne UI 8の制約を取り上げていますが、実機の型番・ビルドの根拠が必要です。
One UIの制限を確実に解除するサービスはありますか?
全機種対応を保証する説明は信用しないでください。公式・公開資料で確認できない解除を、作業前から確約することはできません。
Unisocなら何でも可能ですか?
いいえ。同じSoCでもローダー、メーカーの検証、保存領域が違います。対応端末一覧を確認します。
Xiaomiの申請枠エラーはどうすればよいですか?
メーカーの現在の申請案内に従います。サーバー側の枠数や資格の問題を、PC側のドライバー変更で解決できるとは限りません。
OEMロック解除がグレーです。
アカウント・通信・待機・管理・通信会社の条件を確認します。必要条件を満たしても使えない場合は、ファームウェアの制限かもしれません。
アンロックするとデータは消えますか?
一般的な公式手順では消去されます。消えないことを期待せず、先にバックアップしてください。
再ロックできますか?
機種に合う完全な純正状態へ戻せたことを確認し、メーカーが指定する場合に限って検討します。変更済みのイメージのまま再ロックすると起動しなくなるおそれがあります。
新しい高級機ならroot化しやすいですか?
価格と解除可否は別です。高性能でもメーカーが解除を認めていなければ、通常のroot化手順は使えません。
root化しにくくなった理由は?
メーカーの承認、署名、起動検証、アプリ側のセキュリティ要件が変化しています。一方で、一部旧SoCには別経路もあるため、単純に「すべて不可」とは整理できません。